上司からなんらかのタスクを与えられた時、それを目標としてではなく、裁量として捉えるべきなのでは、ということをここ最近考えていました。
x 与えられた目標に対して取り組む
o 与えられた裁量の中で取り組む
例として、「ある画面の画面表示が遅い問題を解決する」、というタスクを与えられた場合を考えてみます。
そのとき、下記のような対応策がまず思いつきます。
- 対応策1 アプリケーションロジックを修正する。
- 対応策2 テーブル構造を修正する(インデックス設計)。
タスクを目標として捉えるとどうしても上記の2つに囚われがちです。
しかし場合によっては下記のような対応策が良い場合もあります。
- 対応策3 画面の表示内容自体を再検討する。
- 対応策4 対応コストが大きいことを鑑み、タスクの優先度を下げる。
目標として捉えると、どうしても視野を狭めがち、ということです。
観点を変えて、裁量を気にしなかった場合、を考えます。
- 対応策1 アプリケーションロジックを修正する。
こちらを採用して、1週間かけてなんとか対応が成功しました。
しかし、実は、上司は2日程度で終わることを想定して、このタスクを振ったのでした。
だとしたら、良い結果となったとは言えませんよね。
本来持っていた裁量はこうかもしれません。
- ユーザーの課題を解決すること
- 2日以内に完了すること
裏を返すと、こういうことになります。
- 方法は、実はなんでもいい
- 2日で終わらないなら、一度方針を相談すべきだった(時間がかかるなら別のタスクを優先した方が良い)
目標ばかりに注視せず、
- どんな裁量が与えられているか
- その中で最大の成果を上げるためには何をすべきか
ということを考えると良いかも、という話でした。